第105回全国高校野球選手権記念栃木大会の開会式が7日、栃木県総合運動公園野球場で行われた。今大会は61校59チームが参加し、全国高校野球選手権記念大会(8月6日開幕、甲子園)出場を懸けて熱戦が繰り広げられる。

晴れ舞台にふさわしい晴天の下、選手宣誓は文星芸大付の入江陽(はる)主将(3年)が務めた。引き締まった表情で「甲子園を夢見るチームの仲間と共に、支えてくださった方々や、お世話になった先輩方から託された思いを胸に、甲子園に行くことが私たちの使命」と力強く宣誓。場内からは大きな拍手が湧き起こった。大役を終え、「気持ち良かった。開会式の進行を理解してなくてまだかまだかと思っていた」と笑顔で振り返った。

開会式での大役の次はチームの主将として甲子園に導く大役が待っている。13日にさくら清修と宇都宮短大付の勝者との初戦を控え、「やってきたことを信じて、文星の野球を」と力を込める。

16年ぶりの夏の聖地を目指すチームにとっても、入江の選手宣誓で舞台は整った。32年前の夏、OBの高根沢力監督(49)は文星芸大付の前身となる宇都宮学園の主将として開会式で選手宣誓を務め、大会も制している。入江は抽選会で選手宣誓が決まった時、「高根沢監督が選手宣誓をして甲子園に行ったと、昨日、聞きました。自分もその流れに近づけたのではないかなと思います」と話していた。高根沢監督は「もう親心ですよ。最後までしっかり宣誓できれば100点満点です」と開会式前日に話していたが、堂々たる入江の宣誓に「よくがんばった。100点です」と目を細めた。

今大会の選手宣誓を機に32年前の夏の再現、そして16年ぶりの夏の甲子園へ。「獅命」をチームスローガンに掲げる文星芸大付の選手たちが雄々しく突き進む夏が幕を開けた。【黒須亮】