兵庫の県立勢に好投手が現れた。須磨翔風の181センチ右腕、槙野遥斗投手(2年)は先発して3回を1安打無失点。東播磨の189センチ右腕、原田祐人投手(3年)は6回無失点救援で、ともに初戦突破を導いた。センバツ準Vの報徳学園の優位が予想される中、須磨翔風から阪神入りした才木浩人投手(24)の再来を思わせる長身コンビが県立旋風を巻き起こすか。

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長身エースが流れを呼び込んだ。東播磨の189センチの本格派右腕、原田が1点リードの4回から2番手で登板。2者連続三振を奪うなど3者凡退で発進すると、5回に味方が2点を追加。7回は1死満塁から併殺に仕留めて0点で切り抜けた。最後も力ない右飛に抑えて6イニングを2安打0封で締めると、淡々とハイタッチの列に加わった。

「今日は逆球が多くて調子が良くなかった。(雨で日間の)順延もあり調整が難しかった」。本人は反省しきりだが、角度のある最速135キロの直球と多彩な変化球をテンポ良く投げこんだ。「無失点で抑えられてホッとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

終盤に救援予定だったが、福村順一監督(51)は「初戦の怖さもあったので」と予定を早めた。同点に追いつかれた直後の3回裏の攻撃時。ナインに原田の登板を伝えると「落ち着いて攻撃に移れた」とすぐに勝ち越し点を奪った。エースの投球には「ほめませんけど、エースらしい投球だった。空気を変えてくれた。ゲームをしっかりつくってくれた」と評価した。

原田は同校が21年のセンバツに21世紀枠で初出場した直後に入学。福村監督は加古川北時代に監督として2度甲子園に導いた県立高の名指導者。「公立で文武両道で甲子園を目指したかった。甲子園1勝が目標です」と力強く話す。この日は救援登板だったが、「完投して勝ちたい。先発で投げて勝つのが理想。一戦必勝で頑張ります」と引き締めた。エースがさらに頼もしさを増した。【林亮佑】

◆原田祐人(はらだ・ゆうと)2006年(平18)1月17日生まれ、加古川市出身。氷丘南小1年からHIOKAパワーズで野球を始め、氷丘中では宝殿ボーイズに所属。東播磨では1年秋に背番号1も2年春は11、夏は18。同秋から背番号1に復帰。189センチ、78キロ。右投げ右打ち。