<高校野球兵庫大会:科学技術5-4小野>◇11日◇2回戦◇高砂市野球場
高校野球のドラマは、勝った者にだけ生まれているわけではない。日刊スポーツでは今夏、随時連載「君がらんまん」で、勝者だけでなく敗者にもスポットを当てた物語をお届けする。
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今春センバツの21世紀枠候補校だった小野(兵庫)が初戦で散った。主将の市橋慶祐捕手(3年)は「結果を出し切れなくて悔しい。もっと勝ち進みたかった」と唇をかんだ。
4-4の8回1死一、二塁の守りでは、科学技術の送りバントを処理した際、一塁走者が二塁を回ってつまずき、二、三塁間で挟んでいる間に決勝のホームを踏まれた。「準備していたが、出し切れなかった。緊迫した場面でやられてしまった」。9回2死から二塁打を放って同点機を演出したものの、後続が倒れた。
センバツは21世紀枠の選考で漏れた。初の甲子園まであと少しだっただけに、「立ち直りにくい部分もあった」と打ち明けた。シードで迎えた夏に悔しさをぶつけるはずだった。「今年はいろんなことがあって、たくさんの人に期待してもらっていましたが、応えられずに悔しいです。この夏にかける気持ちは強かったんですが…」。早すぎる敗退に涙があふれた。【林亮佑】

