灘が2年連続の初戦突破を逃した。3点差を追いついたが、タイブレークの延長10回に力尽きた。

今春は地区大会を勝ち抜き、67年ぶりに県大会に出場。昨年に続く夏1勝が期待されたが、惜しくも敗れた。主将の堀坂俊輔内野手(3年)は「春に結果を残して、1勝しなきゃいけないという思いが硬さにつながった」と悔しがった。

全国屈指の進学校で、放課後は午後6時の下校が決まっており、練習時間は2時間半程度。それでも朝、昼にそれぞれ30分間の練習時間を捻出し、打撃練習や体作りにあてた。初戦の向けて、相手右腕の映像を分析。投球のリリースポイントが高いという印象があり、台の上に打撃マシンを置くなど工夫して練習に取り組んだ。打者は思いきりのいいスイングが目立ち、劣勢でも落ち着いていた。「投手の癖や配球の傾向も分析した。同点に追いついたが、逆転できていれば、結果も違った」と堀坂は振り返った。

選手のほとんどが難関大学を志望し、これからは受験勉強が待っている。堀坂は京大医学部を志望。「夢は医者になることです。勉強していても、(敗戦を)思い出して手につかないかもしれません。悔しさがある」。最後の夏が終わった。気持ちの切り替えには時間がかかりそうだ。【田口真一郎】