報徳学園はエース盛田智矢投手(3年)のセンバツ以来となる公式戦登板を大量得点で援護し、初戦突破だ。
約3カ月半ぶりの公式戦で先発マウンドを託され、3回無失点4奪三振。変化球の制球に苦しみ、毎回走者を出したが、得点は与えなかった。「内容は良くなかったけど、状態は上がってきている。直球を差し込めていた」と手応えをつかんだ。
盛田の力投に応え、打線も爆発した。初回、5番辻田剛暉内野手(3年)が中前に2点適時打を放ち先制すると、この回一挙4得点。3回には7番宮本青空(はる)内野手(3年)の2ラン、7回には石野蓮授外野手(3年)のソロ本塁打が飛び出して突き放した。
盛田はセンバツ準決勝の大阪桐蔭戦を最後に公式戦の登板はなし。コンディション不良が続き、春季大会はベンチを外れた。約3カ月半、右肩と肘の治療や減量、筋力トレーニングなどに励んできた。センバツ時87キロだった体重を約2キロ絞り、体のキレを取り戻した。6月10日の享栄(愛知)との練習試合で1イニングを投げ、実戦復帰。その後の練習試合で徐々にイニングを伸ばしてきた。
ベンチを外れた春季大会では、今朝丸裕喜や間木歩の2年生投手が躍動し、県大会を優勝。1年夏以来のスタンド応援で心境にも変化が生まれた。「(スタンドでも)全員が勝ちたいという気持ちで試合に入り込んでいた。最初は自分が投げたいと思っていたけど、とにかく勝ちたいという気持ちになった。それまでは自分が投げて勝つと思っていたけど(野手陣に)任せようと。この経験にありがたみを感じます」と、チームの勝利を第一に考えるようになった。初戦を終え「大会中に状態をさらに上げて行きたい。最後の夏は3年生の意地を見せたい」と活躍を誓う。5年ぶりの夏の聖地へエースが完全復活を果たす。

