愛知啓成が延長11回タイブレークの大熱戦をサヨナラで制した。苦しみ抜いて初戦を突破した。

2点リードの9回2死から、まさかの2連続本塁打を許して追いつかれた。

延長10回は両校タイブレークを無失点でしのぎ、迎えた11回裏、主将の山谷透生(やまや・とき)内野手(3年)の中前打で激闘にピリオドを打った。

中村好治監督(69)は「高校野球ではこういうことも起こる。こういう試合になったのは監督が悪いんです。選手は次から開き直って戦えるでしょう。1回こういう試合をやれたら、強いですよ」と、冷や汗発進に苦笑いした。

19年春に愛知啓成の監督に就いたベテラン監督は、これが愛知での最後の大会になる。大会後には母校・大体大浪商(大阪)の監督になることが決まっている。69歳にして古豪復活という大仕事にチャレンジすることになる。

大体大浪商を14年率いた四田勝康監督(66)は今大会で勇退する。

「5年後には大阪桐蔭を倒してくださいと言われています。大阪は履正社もいるし、簡単ではないですが、何とか頑張りたいです」

4年超をかけて作り上げた現チームには手応えがある。「今年はやっと甲子園にいける力が出てきましたので楽しみです」。同校初の夏の甲子園出場を置き土産にするつもりだ。

同監督は02年夏に日章学園(宮崎)で甲子園出場。14年春から三重に移り、同夏に甲子園準優勝。3-4で競り負けた大阪桐蔭との決勝も強く印象に残した。

大学野球でも三重中京大の監督として全国舞台に導くなど指導力を発揮した。同大学から楽天則本をプロに送り出した。【柏原誠】

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