今春東海王者で第1シードの加藤学園は、7-0の8回コールドで桐陽に快勝。エース吉川慧(3年)が、8回5安打無四球無失点と好投した。
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V候補・加藤学園のエース吉川が、好投でスタートを切った。序盤から直球、カーブ、スライダーを低めに集めた。8回を88球。効率よく桐陽打線を打ち取り、三塁すら踏ませなかった。無四球での0封に「球数も少なく、しっかり打たせて取ることができて良かった」とにっこり。涼しい顔で勝利をかみしめた。
試合当日の朝、米山学監督(45)から先発を告げられた。自身の夏初登板で重要な初戦を任された。前日15日には、智弁和歌山の初戦敗退のニュースも目に留まっていた。「立ち上がりは少し緊張した」と漏らした左腕だが、初回に片山晴貴捕手(2年)の先制の左前2点適時打で援護を受け「早い段階で点を取ってくれてリラックスできた」。持ち前のテンポの良い投球で、凡打の山を築いた。
20日に迎える3回戦では、春夏通算15度の甲子園出場を誇る伝統校の静岡商と対戦する。吉川は、この日の投球を「80点」と自己評価。「走者を背負ってからの投球で甘いところがあった。挑戦者という気持ちを忘れず、足元を見詰めてしっかり準備をしていきたい」と表情を引き締めた。創部初となる夏の甲子園を目指す戦いは始まったばかり。まだまだ、チームのために左腕を振る。【前田和哉】

