第105回全国高校野球選手権は20日の休養日をはさみ、準決勝2試合が21日に甲子園で行われる。

107年ぶりの日本一を目指す慶応(神奈川)は春夏通じて4強初進出の土浦日大(茨城)との関東勢対決となる。夏2連覇を狙う仙台育英(宮城)は神村学園(鹿児島)と対戦する。

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心も体も日本一になる準備は出来ている。兵庫県内で練習した慶応は、土浦日大のエース左腕・藤本士生投手(3年)対策で、左投手を相手にフリー打撃を行った。左腕と対戦するのは、神奈川大会決勝での横浜戦(杉山遥希投手=3年)以来。主将の大村昊澄内野手(3年)は「左ピッチャーを今まで対策していなかった。左の軌道を1回見ておこうと思った」と全員で確認した。

日本一の風を感じた。大会期間中、清原勝児内野手(2年)ら選手たちは大阪城に足を運んだ。松井喜一投手(3年)は「日本一の景色を見たかった」。豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた大阪城に、日本一となる自分たちの姿を重ねた。清原は「すごく大きかった。しっかりリフレッシュできました」と気持ちも一新して準決勝に臨む。

107年ぶりの日本一まであと2勝。大村主将が「このチームは、目の前の1戦1戦を戦ってきた。そこは変わらず。次勝たないと、その次もないので、明日に全力を注ぎたい」と話せば、清原は「日本一になりたいと、心から思っていて、そこに1歩ずつ近づけている。過信せず、しっかり着実に、謙虚にいきたい」。慶応旋風を巻き起こし、まずは目の前の一勝を取りに行く。【星夏穂】

○…丸田湊斗外野手(3年)は今大会13打数6安打3盗塁とリードオフマンとして勝利に貢献している。「高尾(響)投手とか東恩納(蒼)投手とか良い投手と対戦できているので、そこは根拠のある自信を持っていきたい」と臨む。「慶応のプリンス」としても人気が急上昇中。「こうやって注目されるのもみんながしたくて出来るものでもないので、ただただありがたい。プラスに捉えて力になれば」と笑顔を見せた。

▽慶応・森林貴彦監督(50=練習試合で対戦経験のある学校との準決勝に)「だいたい相手のイメージはつかめると思う。ある程度接戦になるでしょうから、それを突破するような実力プラスアルファがどちらに生まれるかが勝敗の分かれ目のような気がします」