淡々と仕事をまっとうし、3試合ぶりの白星をつかんだ。日本ハム伊藤大海投手(28)が、7回を散発4安打1失点。「投げている時間より(北海道から仙台への)フライトの時間の方が長いっす」とおどけながらも「最初から最後まで守備に助けられました」。加藤貴に並んでチームトップの3勝目を挙げた。

楽天前田健との投げ合いに、気合も入った。“マエケン”は、良き手本だった。「中学生ぐらいの時にすごく見ていました。本を読んだことがあるんですけど、いまだに前田さんと同じスライダーの握り方をしているんで。今日はスライダーが、なんかいつもより良かったような気がします」と、笑った。

3回2死から、今カード当たっている平良に、新設の左翼ホームランゾーンへ先制の1発を放り込まれたが、冷静だった。得点圏に走者を進めた4回無死一、二塁は、中学時代に習得した“マエケンスライダー”で村林を遊ゴロ併殺に打ち取って、難を脱した。

もともと「投げれば、投げるほど、調子が上がるタイプ」と自認する。4試合連続、中5日での登板となったが、むしろコンディションは良くなっていると言うから、心強い。「7・94」で始まった防御率も、気付けば「3・57」まで良くなってきた。

勝てない時期も、じっと耐えて静かに自分自身と向き合ってきた昨季の沢村賞右腕に、明るい表情が戻ってきた。【中島宙恵】

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