塔南・開建が莵道(とどう)を7-0と圧倒する快勝で初戦突破した。
学校再編で「塔南」の名前で戦う最後の夏。来春の「開建」への完全移行を前に、塔南の6番、平良皓亮外野手(3年)が1発を含む2安打5打点の大活躍。7回コールドに導いた。
4点リードの7回1死一、二塁。内角直球を左翼席にはじき返した。「いいイメージで入れて、状態もよかった。最後の打席は、ライナーで」と狙い通り3ランで7点に拡大。初回にも先制の2点打を中前に運び、ひときわ輝きを放った。
3年生が塔南、1、2年生は開建のユニホーム。校舎は同じだが、1963年(昭38)創立の塔南は、平良ら3年生の卒業をもって役目を終える。「最後の大会。甲子園に出たいけど、まず全員の力で臨みたい」。1日でも長く、塔南の名前を残すことが目標だ。
新たなモチベーションもあった。9日に幼なじみがプレーする京都先端科学大付が、昨夏準Vの京都翔英を破る金星を挙げた。「勝ち切って、自分達の力を出し切る部分に刺激をもらって、頑張ろうと思った」。友の有言実行を力に変えた。
野口知紀監督(46)は「平良(の活躍)はたまたまです」と笑顔でたたえた。「開建の自主的にやる地盤は、塔南生がつくった」と平良らの頑張りを評価。伝統を継承する夏は、まだまだ終わらない。【中島麗】

