全国高校野球選手権で東北6県の先陣を切って、金足農(秋田)が9日に甲子園に登場する。高橋佳佑主将(3年)は「全国が相手。どこも強い。一戦必勝で全力で戦っていきたい」。抽選会後に「自分たちは49番目」と語ったように、48校すべてが強敵。まずは西日本短大付(福岡)に全力で立ち向かっていく。

同校の玄関には準優勝楯やこれまでの県優勝楯などが飾られている。甲子園準Vメンバーの1人で、現在同校のコーチを務める高橋の兄佑輔さん(23)らがつかんだ楯に「県大会のものと比べるとサイズが違う」と感じていた。

深紅の大優勝旗も大きかった。開会式で、3つ隣の慶応(神奈川)が持つ旗が目の前を通った。秋田大会の開会式でも、前年度優勝のノースアジア大明桜が持つ優勝旗が目に入ったが「その時とはまた違った。改めて、特別だなと感じました」。優勝への思いは強まった。

6年前の「カナノウ旋風」は現地で目撃した。今度は自分たちの番だ。幕開けとともに眼前で揺れた深紅の旗を目指し、新しい風を吹かせに行く。【浜本神威】