夏16年ぶり3度目出場の菰野が、春夏4度目で待望の甲子園初勝利を挙げた。初回に先制し、6点を奪った。先発出場9人が全員2年生で、夏は1971年の今治西(愛媛)以来53年ぶり。大会前の前監督辞任も乗り越え悲願を達成した。
4番の野田親之介内野手(2年)は2安打1打点。初回1死一、三塁で投ゴロの間に先制点を奪取。3回1死一塁では中前打が相手の悪送球を誘い、追加点にガッツポーズを決めた。
三重大会で打席に立ったのは2回戦の1度のみ。前夜に森田亮太監督(38)から先発出場を告げられ「驚きました。緊張もなく楽しくできました」。森田監督は「レギュラークラスの力を持っている」と4番に抜てきした野田に納得顔だ。
3月に左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。母・真由さん(46)は「苦しい時期を乗り越えて甲子園に立てたことはうれしい」と感慨深げだ。小4で野球を始めたが、母は「ケガが続いて辞めたい時期があった」と明かす。試合前には「あそこで辞めなかったから今日があって良かったね」と連絡。息子は活躍で応えた。
この日は同校OBで08年夏に甲子園出場した阪神西勇も観戦。同じくOBの中日岡林とともに「KOMONO」と書かれたTシャツを贈ってくれた先輩に、念願の甲子園初勝利を届けた。【塚本光】
◆スタメン全員2年生以下 菰野はスタメン9人が2年生。夏の大会でスタメンに3年生を起用しなかったのは04年修徳以来。修徳は菰野と同様に、控えメンバーには3年生がいた。48年の学制改革後では修徳以外に48年の慶応、芦屋、71年の今治西、02年の遊学館もオール下級生スタメン。遊学館は創部1年4カ月のスピード出場のため、3年生がいなかった。

