早実(西東京)が激戦の末、大社(島根)に敗れた。9回の守備で早実はスクイズでのサヨナラ負け阻止へ「内野5人シフト」を敢行するなど、終盤の甲子園はどよめき続きだった。
試合後、早実の和泉実監督(62)が報道陣の質問に答えた。
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-試合に敗れて
「いやぁ、ほんとようやった。60過ぎて、こんなにいい試合、いい経験させてくれて、こいつらすげえなと思いました。甲子園のナイター、きれいだね。ほんとに美しかった。こいつらが。ありがとうございます。本当にようやりました」
-どういうところが
「ゲーム入る前から投手の子、報徳の試合見た時から「これは打てないな」と思ったら、彼を攻略するの難しいと思ったら、あの魂こもったストレートはここぞというところは打たせてもらえませんでした。バッティングも含めて、彼の魂に。うちも束になってかかったんですが、1歩足りなかったのかな。でも宇野を中心によくやってくれました」
-9回の内野5人シフト
「絶対スクイズでサヨナラって形になってしまうので、内野手の西村を外野のところに置いて、とにかくスクイズだけはさせまいと思いました。うまく彼のところに行って処理して、ホームタッチアウトにできましたので。いろいろ防御も、最善の努力はしたんですけど、最後は単純にエースの子にサヨナラヒットを打たれた感じですね」
-5人シフトは練習していたのか
「西東京大会からスクイズをやるチームには、勝負どころではやるよというのは練習ではやってたんですけど、練習試合も含めて実際にああいうことをやったのは初めてです」
-1年生の西村を「5人目」に入れた
「内野手を入れないとバント処理とかもできないと思って。外野でできそうなのはセンターの三沢とも思ったんですけど。(レフトの)石原の守備範囲が狭いので、でも今日当たってたので替えるのどうかなと思ったんですけど、1点取られたら終わってしまうので、石原のところに西村を入れてという形をとりました」
-守る場所もドンピシャ
「打ちにかかった打球なので、作戦通りに行ったとはいえ」
-決まった瞬間
「あれでチェンジになりましたから良かったなと思いましたよ。でも勝ったわけではなかったので」
-甲子園もどよめいた
「ハハハ。昔は僕らのころ、金属バットでホームランのような野球じゃない時にはよくあったんですよ。現役の2つ上の先輩たちもあれをやって防いだりして。金属バット、ホームランで細かい野球をやらなくなってからは他のチームもやらないようになってきましたけど、飛ばないバットになってから明らかにそういう作戦も多くなりましたし」
-何%くらいの確率にかけての5人シフト
「何%も3%もね。ただ明らかにここ1点を取る時にあれ(スクイズ)が多いので。打たれて間を抜けたらそれまでですけど、どっちにかけるかといったら大社さんの攻撃はそっちかなと」
-大社高校は
「監督さんの意図と選手たちの意図が一致して、単純に遠くに打つとかいう攻撃力ではなく、チーム全体で1点をもぎ取る、1点をやらないという洗練された強いチームと思ってましたけど、跳ね返されました」
-早実の応援もすごいが大社の応援もすごかった
「すごかったね。いつもうちのチームの相手さんもこういう思いでやってるのかと思いました。ちょっと前半浮き足だった感じに見えなくもなかったんですけど、途中から落ち着いて、自分たちの中で消化していたような気がします」

