第106回全国高校野球選手権大会(甲子園)の準々決勝4試合が19日に行われる。休養日となった18日は各校調整にあて、107年ぶりの4強進出を目指す大社(島根)ナインも約2時間、兵庫・西宮市内で汗を流した。同校アルプス席は2800枚が即完売。「大社旋風」が巻き起こる中、エース馬庭優太投手(3年)は強打の神村学園(鹿児島)戦に向けて、「結果を出すだけ」と意気込んだ。
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3回戦の早実(西東京)戦で149球2失点完投し、サヨナラ打も放ったエース馬庭は神村学園戦に向けて静かに闘志を燃やした。
「格上の相手だと思うし、強打をどう抑えるかが注目されている中で、最高のコンディションに持っていけたら。会場のみなさんはすごく応援してくれてますし、あとは自分たちが結果を出すだけ」
劇勝から一夜明け「まだ興奮する。自分が決められて、みんなを安心させることができて良かった」と改めて喜んだ。しかし、それも一瞬。次なる強打が売りの敵には警戒感を強めた。
今大会はここまで全3試合を完投。「疲労はありましたけど、自分が投げるしかないので割り切っている。肘が疲れを感じていて重さがある」と現状を説明。仮に準決勝まで勝ち進めば「1週間500球以内」まで2戦で236球と上限もちらつく。それでも本人は「気にするが、後ろにもいいピッチャーがいる」と心配は無用のよう。この日はノースローで、打撃練習や右翼でのノックを受けた。
「大社旋風」に応援の熱気も上昇中だ。石飛文太監督(42)は「島根県中から激励のお言葉をいただきますし、スタンドに足を運んでいただく数も増えてきた」と、のべ1000件ほどの連絡が届いたと明かした。チケット争奪戦も激化し、早実戦直後から、アルプスのチケットを求めて深夜でも学校に並ぶほど。19日の準々決勝も、島根の旅行会社のバスツアーを含めた2800枚が即完売。紫に染まったアルプスが後押しすることは間違いない。フィーバーを力に変えて、伝統校がさらに前へ進む。【林亮佑】

