第77回秋季高校野球静岡県大会が、14日に開幕する。

前身の農業経営時代を含め、創部119年目で初出場を果たした浜松大平台は、同日の1回戦で科学技術と対戦。チーム一丸で初勝利を目指す。来春センバツの参考資料となる今大会には計40校が出場。上位3校が10月19日開幕(静岡)の東海大会に出場する。

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浜松大平台が新たな歴史を刻みにいく。創部119年目で秋の県大会初出場を決めたナインは、目標を上方修正した。主将の藤原怜音内野手(2年)は「次の目標は県1勝。先輩たちの思いも背負って思い切って戦いたい」と力を込めた。

昨春に、静岡の部長として甲子園を2度経験している直井勇人氏(38)が監督に就任。敗戦に直結するとされる3つのB((1)四死球(2)バントの失敗・処理ミス(3)サインミスなどのボーンヘッドとE(エラー)の減少を掲げ、基礎、基本を大事に練習に取り組んできた。

今大会の失策数は、予選3試合で1戦最大2の計5つ。まだ発展途上のチームは、与四死球10と課題を残すが、指揮官は「流れを変えてしまうようなミス、ミスの連鎖はなくなってきた」と話す。藤原も「失策も減り、粘り強く戦えていると思う」。大崩れしない守備が進撃を支えている。

現2年生は入学から公式戦未勝利のまま今秋を迎えたが、初戦で浜松江之島に2-1で競り勝った。「とにかく1勝という気持ちでみんなでやってきた。それがかなったことで自信がつき、練習の雰囲気も変わった」(藤原)。待望の1勝も、チームを好転させる“ビタミン剤”になった。

開幕日に迎える初戦では、科学技術とぶつかる。直井監督は「相手の分析も必要だけど、それ以上に自分たちがやるべきことをやりたい」。藤原も「やってきたこと信じてぶつけるだけ」と言った。一丸で粘り強く-。県1勝を目指す。【前田和哉】

○…今春から4番に座る中神蓮外野手(2年)が、快音を誓った。予選では2試合目まで無安打。課題の「体の開き」を修正して臨んだ磐田西との敗者復活戦では、1安打2打点で13-3の快勝に貢献した。復調の兆しを見せて挑む県大会。主軸として「少しずつ状態は上がっていると思う。県ではチームを引っ張っていきたい」と燃えている。