中日朝倉健太プロスカウトの長男、東邦主将の朝倉大空(そら)外野手(3年)が享栄との伝統校対決で逆転ベスト4入りに貢献した。「ビハインドの方が自信がある」。同点で迎えた6回1死一塁、強気な姿勢で打席に入り、左前打を放った。1死一、二塁に好機を拡大し、この回3得点の勝ち越し劇を呼び込んだ。山田祐輔監督(35)も「朝倉が打つとベンチが盛り上がる。ナイスバッティング」と納得顔だ。
最後の夏。周囲の期待をエネルギーに変えている。昨年8月下旬、秋の県大会出場枠を争う地区予選でまさかの敗退。早くもセンバツ出場が絶望となった後、仲間と全体練習前の清掃や環境美化に尽力した。指揮官は「集中力が増しただけでなく、前を向けるようになった」とナインの成長を認める。通常の練習から保護者がグラウンドを訪れることも多く、朝倉は「甲子園に出ることが皆さんへの恩返し」と決意表明した。
準決勝は中京大中京戦。朝倉もスタメン出場した昨夏の決勝で敗れた相手だ。「中京を倒して決勝に行きます」。気持ちを1つに、9年ぶりの聖地まで突っ走る。【中島麗】

