大阪桐蔭の大型2年生左腕が衝撃の甲子園デビューを飾った。
身長192センチの川本晴大投手(2年)が伝統校の熊本工を相手に3安打14奪三振で完封。大阪桐蔭の2年生投手が甲子園で完封勝利を挙げたのは初めてだ。6回2死までノーヒットノーランを継続させ、自己最速の147キロもマーク。U15W杯で日本代表として世界一も経験した16歳が名を知らしめる投球を披露した。
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身長192センチの大型左腕・川本がマウンドに立ちはだかった。大阪桐蔭の2年生としては甲子園で初の完封勝利。「ずっと目標にしていた甲子園のマウンドだったので初戦からこうやって投げることができてとてもうれしい気持ちでいっぱいです」。お立ち台で初々しく振り返った。
憧れの場所で躍動した。初めての甲子園のマウンド。初回から直球で押した。先頭の2球目に自己最速を更新する147キロをマーク。初回のアウトはすべて直球で三振を奪った。「初回は緊張が大きかったけど、抑えていくにつれて緊張がほぐれて自分のピッチングができた」。6回2死まで無安打投球。同点のピンチを迎えた1-0の7回1死三塁からギアを上げた。スクイズを143キロでファウルにし、最後はスライダーで空振り三振。次打者は直球で押し込み二飛に抑えてピンチをしのいだ。
小学生のときに西武ジュニアに選出。中学時にはU15日本代表に選ばれ、井端ジャパンの一員として世界一を経験した。18年春夏連覇した根尾(中日)、藤原(ロッテ)らに憧れて大阪桐蔭に入学。入寮前日に両親と甲子園を訪れた。高校野球の聖地でバックスクリーンからグラウンドを見つめ、「ここに立つんだ」と決心した。
デビュー戦では150球と球数は要したが、9回3安打14奪三振無失点。西谷浩一監督(56)も「スタミナ面でもよく頑張ってくれた。成長を感じました」とたたえた。同校の2年生では初完封で、2桁奪三振での完封は12年夏の藤浪(DeNA)以来、2人目と記録的快投となった。来秋ドラフト戦線をにぎわせる存在にもなりそうだ。
プロ注目の最速153キロ右腕、吉岡貫介投手(3年)の温存にも成功。春夏10度目の甲子園制覇へ好発進を切った。「下級生らしく、先輩の日本一に貢献できるように頑張ります」。膝と腰の成長痛に見舞われることもあったという16歳。ビッグな背番号10が聖地で鮮烈なデビューを飾った。【林亮佑】
【大阪桐蔭川本アラカルト】
◆生まれ 2009年(平21)9月9日生まれ、埼玉県飯能市出身。
◆球歴 双柳(なみやなぎ)小1年で野球を始め、泉ホワイトイーグルスに所属。小6で西武ジュニアに選出され、西武中村剛也の長男・勇斗とプレー。飯能第1中では武蔵嵐山ボーイズを経て東京城南ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。小学時代から投手一筋。
◆世界一 24年に行われた「第6回WBSC U15W杯」の日本代表に選出。開幕のドミニカ共和国戦の先発を任されるなど、井端ジャパンの一員として初優勝に貢献した。
◆好きなタレント 錦鯉(お笑い芸人)
◆好きな言葉 「命がけ」「楽しむ」。
◆好きな選手 ソフトバンク前田悠伍(大阪桐蔭OB)。
◆好物 サーモンのすし、ステーキ。
◆趣味 音楽鑑賞
◆サイズ 192センチ、95キロ。左投げ左打ち。

