<高校野球西東京大会:日大三2-1佼成学園>◇28日◇決勝◇神宮

 佼成学園が日大三に逆転負けし、74年以来の夏の甲子園出場を逃した。ここまで全試合完投の先発、磯崎紀大投手(3年)が好投。初登板となる左腕、渡辺弘輝投手(1年)への継投も決まって、8回まで1-0とリードした。

 しかし、9回2死一、二塁から渡辺弘が、日大三・金子凌也主将(3年)に2点逆転二塁打を浴びた。藤田直毅監督(49)は「(渡辺弘続投に)悔いはないが、打った金子くんが素晴らしいということ。よく投げてくれた。大勝負に出たが。11個の四死球では(日大三が)許してくれないということでしょう。(渡辺弘は)左の金子くんのところまでと思っていた」と話した。

 好守を連発して接戦を演出した吉田大成遊撃手(3年)は「準々決勝から(打撃で)迷惑をかけていたが、守備で主将としてできることをしようと思っていた。楽しんでやれました」と涙はすぐに乾いていた。