第81回選抜高校野球(3月21日から、甲子園)に出場する鵡川が26日、甲子園最多勝利記録を持つ元PL学園監督、中村順司氏(62=名商大監督)の指導を受けた。中村氏はかねて交流があった佐藤茂富監督(68)の招きでこの日、名古屋から来道。23日にセンバツ切符を手にしたばかりのナインは、基本を中心に2時間、名将の教えに耳を傾けた。

 「中村教室」は3日間の短い期間だが、初日から濃密な内容となった。伝えたことはキャッチボールでのグラブの構え方、球の握り方、バットの持ち方など基本中の基本ばかり。それでもナインは真剣な目つき、顔つきで、名将のひと言ひと言に聞き入った。中村氏も選手の中に入り、自ら1つ1つのプレーの見本を示した。62歳とは思えない軽快な動きだった。

 主将の森泰一一塁手(2年)は守備、トス打撃の指導をマンツーマンで受け、感激を隠さない。「中村先生は簡単にやってみせるけど、基本的なことでも難しい。僕は捕手時代から、わきを開けて捕球する癖があるので(正しい方法を)毎日練習して身につけたい。3日間を大切にしたいです」。

 佐藤監督は「30分ほど席を外している間に、選手のグラブを持つ構えが違うんだ。力が入らない、いい構え。驚きました」と、さっそく表れた「中村効果」を指摘。名将のいるわずか3日の間に、鵡川野球が「PL流野球」に変ぼうするかもしれない。【本郷昌幸】