<高校野球福井大会:福井工大福井8-7福井商>◇30日◇福井県営球場

 全国最後の出場切符は福井工大福井が決めた。延長11回、福井商にサヨナラ勝ち。8年ぶり7度目の優勝を飾った。

 福井工大福井が劇的なサヨナラ勝ちで甲子園切符をつかんだ。6-7で迎えた9回裏2死一、三塁、相手投手の暴投で同点。延長11回2死満塁から馬場稔樹内野手(3年)が持ち前の勝負強さを発揮し、左前に落とすサヨナラ打を放った。福井商には一昨年から2年連続決勝で連敗。それだけに喜びはひとしおで、馬場は「(甲子園では)全力で戦いたい」と力を込めた。前日29日の準決勝・敦賀気比戦で167球、この日は181球で完投した最速148キロ右腕のエース菅原秀投手(3年)は「前日の疲れはやっぱりあったと思いますが、点を取られすぎました」と7失点を反省。それでも2日間で計348球を投げ抜いたエースの気迫が、甲子園につながった。

 ◆福井工大福井

 1949年(昭24)に創立された北陸電気学校が前身で、78年から現校名。生徒数は1259人(女子457人)。野球部の創部は59年で部員数は87人。甲子園には夏6度、春3度出場。主なOBは元ロッテ藤井宏海、男子バレーの清水邦広ら。所在地は福井市学園3の6の1。吉田五衛校長。◆Vへの足跡◆

 

 

 1回戦8-3大野2回戦6-2北陸準々決勝3-2若狭準決勝4-2敦賀気比決勝8-7福井商