<高校野球熊本大会:城北11-4専大玉名>◇22日◇決勝

 今までのうっぷんを晴らすかのような猛攻だった。「打てない」と言われ、エース村方友哉(3年)に負担をかけてきた城北打線が甲子園を決める決勝で爆発した。先発全員の16安打で11点。専大玉名を撃破し、春夏連続の甲子園へ導いた。末次敬典監督(56)も「目を疑うばかり」と打撃陣の成長に目を細めた。

 序盤に勝負を決めた。1回に1番鶴貢徳(2年)の中前打を足がかりに、1死満塁からスクイズで先制。2回に4安打で3点を追加すると、3回は2死満塁から2番岡駿光(3年)が左中間を破る走者一掃の三塁打で勝負を決めた。

 今春のセンバツ安房戦は村方が8回まで3安打無失点。10奪三振と好投。しかし、打線は9安打を放ちながら無得点。9回に2点を失い、負け投手になったエースを『見殺し』にした。末次監督は「勝っていくにつれ成長した。もう村方のワンマンチームじゃない。いいチームになりました」と喜んだ。