<高校野球福井大会:福井商19-2北陸>◇24日◇決勝

 福井商が北陸を圧倒して、4年連続の夏切符をつかんだ。プロ注目の4番、中村悠平捕手(3年)が打線の起爆剤となった。初回1死二、三塁から先制の2点適時三塁打を放つと、この回だけで打者17人、11得点の猛攻につながった。3回にも6点を加えるなど、全員が安打、打点、得点を記録する一方的な展開となった。

 昨夏の甲子園は開幕試合で、優勝した佐賀北に0-2で惜敗した。悔しさを知る中村は「経験をみんなに伝えて自分がチームを引っ張りたい」と意欲的に語った。北野尚文監督(62)は「中盤は雑になったが、8、9回の得点が甲子園につながる」と話した。