<高校野球福岡大会>◇17日◇4回戦
立ち合いで勝負を決めた。初回、7安打に相手のミスも絡めて7得点。飯塚の強烈な先制パンチは、名門の柳川を13-3で撃沈した。「大きいゲーム」。17安打13得点の猛攻に大満足の吉田幸彦監督(54)だが、心の中はちょっぴり複雑だった。
柳川OB。「やりにくさはありました。母校には違う思いがある。やはり強くあってほしいですから」。1973年(昭48)夏の甲子園に1番、遊撃手で出場した。1回戦で対したのが、怪物・江川卓を擁する作新学院だ。柳川は「バスター作戦」で怪物を揺さぶった。吉田監督も2安打(6打数)を放った。試合は延長15回の激闘の末に敗れたが、吉田監督が「ボクの中で野球観が変わった」と言うほど貴重な財産を得た。
どんなにすごい投手相手でも何とかなる。チーム作りの中心は打力。練習でも最初30分のノック以外は、ほとんどを打撃にあてるという。「ボールを引きつけて崩れずに打つ。これが最も芯に当たる」。吉田監督が怪物・江川と対して得た教訓をチームに伝える。強力な打撃のチームは、福岡制覇へ歩を進めた。【実藤健一】

