レジェンドが涙でマウンドに別れを告げた。今季限りで現役を引退する中日山本昌投手が、今季最終戦の広島25回戦でラスト登板。50歳1カ月で先発登板し、プロ野球史上初めて50歳登板を果たすと涙が止まらなかった。

 レジェンドの魂を若き両腕が引き継いだ。1回1死から登板した2番手大野雄大投手(27)は5回2/3を投げ、1安打無失点と気迫の投球を見せた。7回から登板した3番手若松駿太投手(20)も3回を無安打無失点に抑えた。打線が終盤に得点を上げて自身初の2桁、10勝目を手にした若松は「10勝したと言うよりも、昌さんの引退試合に投げさせてもらったことがうれしい」と大先輩に花道を作った。