宮城教育大が4-3で逆転勝ちし、仙台大から08年秋以来19季ぶりの勝利を挙げた。

 1-3で迎えた9回表1死一、二塁、5番・大和田侑杜(ゆうと)一塁手(4年=東北学院)が内角低めの直球をとらえて左越え3ラン。公式戦初本塁打に「ホームランを打つ自分の夢もかなったし、仙台大を倒すと言ってやってきたチームの目標へも1歩を踏み出せた。明日も自分たちを信じて勝ちたい」。9日の第3戦にも勝てば、89年春以来58季ぶりに仙台大から勝ち点を奪う。

 先発した左腕の草なぎ一輝投手(3年=東北学院)が5回2失点と好投。7回1死一塁からリリーフしたサイド右腕の高橋愛喜投手(2年=東北学院)は3回無失点でリーグ戦初勝利を挙げた。今冬、1日5食を日課とし、おにぎりやカレーライスなど白米中心に摂取。57キロから63キロに増量。「とにかく低めに投げることを意識しました。仙台大に勝てるチャンスが来たなと緊張はすごかった。宮教に来てよかった」と笑顔。

 前日7日には東北学院時代の同期でエースだった東北学院大・後藤大熙投手(2年=東北学院)が初登板初完封。同高先輩の大和田がこの日の殊勲打と活躍し、「刺激を受けました」と闘志に変えた。前日も仙台大相手に5回1/31失点と“キラー”となりつつあるだけに、3連投にも備えるつもりだ。

※なぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀