キラーぶりは健在だった。ソフトバンク松田宣浩内野手(35)が、得意としている西武十亀を攻略してチーム8連勝を呼び込んだ。

初回2死一、二塁。「グラシアル、ギータ(柳田)が四球でつくってくれたチャンス。(十亀とは)相性がいいけどそこで打つか打たないか。ほんと集中していた」。2球目の直球を振り切った。三遊間を割る先制のタイムリーとなった。

1打席目のヒットで気をよくすると「カモ」にまたしても襲いかかった。先頭打者で迎えた4回の2打席目。120キロのカーブを左翼テラス席に運ぶ中押しの25号ソロだ。「追い込まれていたし、マークしていたカーブ。一昨日、昨日とヒットを打ってなかったし、まずいな、と思っていたからね」。十亀とはこれで今季14打数7安打、5本塁打。相性のいい相手を攻略し、さらに勢いに乗った。8回には柳田と連弾となる26号ソロを増田から放った。豪打西武のお株を奪う2発のアーチ。「現状2位だけど、残り試合が少ないし、ウチは目の前の試合を全力でやらないと。やるしかない」。逆転Vへ向け、言葉に力を込めた。