今季限りでの現役引退を表明しているヤクルト松岡健一投手と山本哲哉投手が、ラスト登板に上がった。

6-1の7回。2番手山本が、なじみの登場曲でもある米米CLUB「浪漫飛行」をバックにやや硬い表情で登場した。12年から3年連続で50試合以上に登板した経験豊富な中継ぎ右腕は、マウンドに立てば冷静そのものだった。阪神陽川を中飛に仕留めると、場内から万雷の拍手を浴びた。右翼席、一塁側、三塁側と頭を下げて一塁側ベンチに引き揚げた。

続いて松岡がFIELD OF VIEWの「突然」に乗ってマウンドへ。小川監督からボールを受け取ると、じっくり肩を作った。梅野を三ゴロに打ち取った後、板山には一、二塁間を破られた。だが、通算150ホールドポイントと修羅場をくぐってきた松岡は動じなかった。2死一塁、植田を143キロで空振り三振に打ち取った。右翼席からの松岡コールに、深々と頭を下げた。