今季限りで引退する中日岩瀬仁紀投手(43)と中日荒木雅博内野手(41)の引退セレモニーが行われた。

岩瀬は「ドラゴンズファンのみなさま、弱い僕の背中を押してくださってありがとうございます。本当にいろいろな人に支えられてここまできました。自分1人で何もできない中、自分の体、精神的な部分もいろいろな人に支えられてここまできましたので、本当に感謝しています」とあいさつした。

今季は9月29日阪神戦(ナゴヤドーム)で史上初の1000試合登板を果たすなど、20年間の現役生活で1002試合に登板し、407セーブを築いた。ラスト登板は同点の9回に2死三塁、98年に同期入団の阪神福留と対戦。スライダーで3球三振に仕留めた盟友には「ドラフト1位で入った(福留)孝介とは普段から仲良くしてきたから、先に辞めるのは辛いですけど、本当にありがとう」と感謝した。

荒木は「私、荒木雅博は23年間の現役生活を引退いたします。ありがとうございます。23年間携わっていただいた全て監督、コーチ、チームスタッフの皆さま方、選手のみんな、本当にありがとうございました。ファンの皆さま、引退する最後の最後の日まで背中を押してくださいまして感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」とあいさつ。花束を手渡した阪神福留、藤川には「本当にいっぱい思い出をつくってくれました。そして阪神ファンの強烈なヤジ、今となってはいい思い出です。岩瀬さんという大投手とともに引退のセレモニーを催して下さいましたことに感謝しまして私のあいさつとさせていただきます」と締めくくった。

胴上げには中日ナインの他に阪神福留、藤川、高橋聡が駆けつけるシーンもあった。2人の勇姿にナゴヤドームに駆けつけたファンは最後まで別れを惜しんだ。