阪神金本知憲監督が就任3年間のラストゲームをものにした。1点を追う9回、大山の二盗が相手の適時失策を誘って同点に。11回表に5番中谷が勝ち越し打を決めた。

今季は17年ぶりの最下位に沈み、2日前の11日に極めて“解任色”が強い形での辞任を発表していた。「育成と勝利」の両立を理想に掲げ、積極的に若手を起用してきた3年間。「毎年勝つことを要求されるチームでしたけど、そこを思い切ってなるべく補強を避けて若い選手を作っていく、という面においては道半ばでした。これもプロ野球なんで、結果なんで仕方がないですね。選手はやってくれたんですけど、なかなか僕の力及ばずでファンの皆さんに申し訳ないです」と振り返った。

最後は「だいぶ育成も終わったので、そろそろ補強で勝たれた方がよろしいと思います」と冗談めかして笑わせ、穏やかな表情のまま会見場を後にした。