日本ハム大田泰示外野手が、崖っぷちのチームを救う一打を放った。2-2の同点に追いつかれた直後の8回、2死から1番西川が右翼へ二塁打。チャンスで打席に入った。カウント1-0から外角低めのフォークを2連続空振りし追い込まれた。同じく外角低めの厳しいコースを2球続けて見切り6球目、真ん中低めに入った直球を振り抜いた。左翼へ決勝の適時二塁打。続く近藤も適時二塁打で続いた。

試合後のヒーローインタビューで「気持ちだけ。勝つことだけを考えた」と大田。「ボール球に手を出して追い込まれた。そこから食らいついた」と決勝打を振り返った。

今季限りで引退した矢野のユニフォームに身を包んでヒーローインタビューに臨んだ。「昨日、電話しました。アドバイスをもらったので打てたと思う」。同じく巨人から移籍した兄貴分の助言にも応えた。

「ホッとしているけど明日がある。一生懸命、必死に、泥だらけになってやるだけ。明日も勝ちます」と大田。逆王手の勢いでファイナルステージ進出を決める。