日本ハム栗山監督は、躍動した選手たちを頼もしく見ていた。

試合を決めた8回の攻撃。2死無走者から1番西川、2番大田、3番近藤の3連続二塁打で2点を奪った。「(1番から)ハルキ(西川)、タイシ(大田)、コンちゃん(近藤)という、本当にいいバッターをつなげているつもりなので。本能というか本質的なものが、追い込まれれば追い込まれるほど出ると思っていた。いい攻撃だった」。7回に同点に追いつかれていた。盛り上がる敵地の雰囲気にのみ込まれず、試合の流れを引き戻した3人の底力を信じていた。

重要視していた第2戦を取った。12日のCS前日会見で「2つ目を取れば、勢いが付いて、そのまま行ける」と見据えていた。今日15日も連勝すれば、勢い十分で西武との最終決戦に臨める。「こういうギリギリの勝負をする。そういう中で何が生まれるのか。野球のすごさを、我々もやりながら感じていたい。なんとか、もう少し野球をやっていられるように頑張ります」。3位からの下克上ロードは、ここからが本番だ。【木下大輔】