ヤクルトの強力打線は、今年も健在だ。23日、阪神とのオープン戦(浦添)で13安打8得点。1番坂口智隆、2番青木宣親が今春初めて実戦に出場し、昨季セ・リーグ最高のチーム打率2割6分6厘を誇った打線がそろった。

2回、さっそく打線がつながった。1-2で迎えた2死一、二塁、坂口はカウント1-2と追い込まれてから、阪神先発才木の117キロカーブにうまくバットを合わせ、中前へ落とし同点に追いついた。続く青木も左前打を放ち連打。坂口は「少しズレはあったけど、体が粘って反応した。毎年、一番心がけているのはアピールすること」と手応えを口にした。昨季打率3割2分7厘とチームトップの数字を出した青木は「感触はよかった。タイミングよく1本出た」と話した。

1回には、左前打の坂口が青木の二ゴロで進塁し、さらに山田哲の遊ゴロで三塁へ。得点には結びつかなかったが、昨季主に5番を任された雄平は「ぐっさん(坂口)が出て流れを作って、ノリさん(青木)がつないで、こうやって結果が出る。内容を意識することで、チームがつながると思う」と強調した。小川監督も坂口、青木について「彼らはさすが」と信頼を置く。ツバメ打線が、オープン戦初戦から力を見せつけた。【保坂恭子】