開幕バトル第2Rは福岡でゴング! 阪神ランディ・メッセンジャー投手(37)、オネルキ・ガルシア投手(29)、西勇輝投手(28)が、3日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)でそろって対外試合に初登板する。矢野燿大監督(50)が開幕投手の有力候補に挙げる3人が“直接対決”で火花を散らすことになった。

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虎の開幕投手争いがオープン戦に舞台を移し、いよいよ本格化する。メッセンジャー、西、ガルシアが3日のソフトバンク戦に登板することが判明。先発の軸を担う3投手が同じ試合にそろい踏みするのは珍しい。

この日甲子園で行われた全体練習を見守った金村投手コーチは「誰もが可能性はありますよ」と言った。春季キャンプでは、首脳陣は各ポジションで競争をあおってきた。開幕投手も例外ではない。相手は日本一チーム。「新3本柱」を同じ土俵に上げて、ライバル心を刺激する。

開幕バトルの第1ラウンドは、2月26日の紅白戦だった。2チームに分かれ、3投手とも今季初の実戦マウンドに上がった。順調な調整ぶりを披露し、矢野監督を「(開幕投手を)考えているから、俺も。どうしようかなと思って」と悩ませた。第2ラウンドはヤフオクドームだ。対外試合初登板で条件は3者とも同じだ。

紅白戦ではガルシアの投球術が光ったが、今度は西がアピールする番か。ソフトバンクは昨オフに獲得オファーを受けた因縁浅からぬ相手だ。オリックス時代には相性も良かった。「どこのチームでも変わらず」と平常心を強調。その上でこう続けた。「まずはどんどん試合勘を戻していきたい。ゲーム感覚に近くなっていけるように呼び起こす。あとはイニングを重ねていくだけだと思うので」と力強く意気込んだ。

左腕ガルシアは昨年、ドーム球場を得意にした。メッセンジャーも5年連続の開幕投手への意欲を隠さず、黙っていない。これまで実戦では選手の自主性に任せてきたが、今回のソフトバンク2連戦で矢野監督は「出そうかなと。俺も練習あるからさ」とサインを解禁する考えだ。開幕に向けたチーム編成が絞り込まれていく状況で、三つどもえの戦いがハイレベルに展開される。【磯綾乃】