阪神藤浪晋太郎投手(24)の2軍降格が決まった。

制球難克服を目指す先発登板だったが、4回で打者16人に71球を投げ、安打こそ許さなかったものの3四球1死球で1失点。けん制悪送球もあり、乱れる結果に終わった。「全然(ダメ)ですね。コントロールだったり、感触と内容が悪かった。思った通りに投げられなかった。きのう(11日)結果を出したいと言っていたんですけど、ちょっとそれと相反することになりました」と気落ちした様子で話した。

試合後、矢野監督は「いったん2軍で。もう1回つかむまで。時間が掛かってもいい」と2軍落ちを明言。さらに開幕ローテーションに間に合わない状況も覚悟していることを示した。

右打者方向に球が抜けてしまうことが多い藤浪に対し、この日の中日打線は9番まで左打者を並べた。その左打線を相手に立ち上がりは15球で3者凡退に切った。2回も併殺を取って結果的に3人で終わらせた。

しかし3回に様子が変わった。先頭藤井に四球を出すと1死一塁から9番亀沢にはカットボールを引っ掛け、左足に当ててしまった。四死球に味方失策もあって1点を失った直後の2死一、二塁で大島へ投げた初球は外角高めに抜ける暴投に。4回にも暴投を記録し、課題の制球難を露呈する登板となってしまった。