巨人は今季初の「ブルペンデー」で挑んだ広島戦に敗れ、試合前の時点で最短だった16日のVなら実現していた本拠地胴上げが遠のいた。

1点を追う9回1死二、三塁から丸の左前適時打で追い付き、岡本の四球で1死満塁とサヨナラのチャンスをつくったが、ゲレーロが一邪飛、大城は投飛に倒れた。続く延長10回は1死三塁から大城の捕逸で勝ち越され、競り負けた。

原監督は「今日は勝負強い人、勝負弱い人というのがはっきり見えたんじゃない。そういうゲームでしょ。だから、こういう結果になったということでしょう。後攻めで優位なわけだし、そこを勝ち切れなかったということはそういうことでしょうね」と言った。

広島との最終戦に敗れはしたが、1点を追う4回には23イニング連続無得点だった苦手ジョンソンから丸が逆転2ランを放った。3連敗中の左腕から5回までに3点を奪い、110球で降板させた。8回に1点を勝ち越されると、追う展開で守護神デラロサを投入。1死二、三塁から得点を許さず、9回の同点劇につなげる粘りをみせた。15日には腰痛で離脱していた菅野が復帰し、最短Vの18日中日戦からは敵地で7連戦。1戦1戦着実に戦っていく。【前田祐輔】

▽巨人大城(10回1死三塁から捕逸で決勝点を献上)「全部自分のミスです。また明日頑張ります」

▽巨人宮本投手総合コーチ(今季初のブルペンデーに)「何とかみんなで、という気持ちでしっかりゲームは作ってくれた」