即戦力のイケメン高校生右腕を引く! ヤクルトはドラフト1位に星稜・奥川恭伸投手(3年)を指名することを、高津臣吾新監督が公言した。

都内の球団事務所で監督や衣笠球団社長兼オーナー代行も参加し、約3時間半のスカウト会議を行った。高津監督が「ドラフト1位は、奥川投手でいきます」と口を開いた。「体つきがいい。がっちりしているし、下半身が大きい。本格派の投手。顔もいい」とべた褒め。今季はリーグワーストのチーム防御率4・78で、投手陣の再建が急務。即戦力が最大のポイントで、フィジカル面や球数など課題はあるが「育成プランをクリアしたときに、1年で活躍する実力がある。来年、勝ってくれると思う投手」とした。

即戦力では、明大・森下や社会人の投手も候補には入っていたが、伊東編成部長は「その中でも、奥川投手を即戦力として見ている」ときっぱり。橿渕スカウトグループデスクも「今年は16連敗がありましたが、エースとして連敗を止められる素質がある」と称賛した。現状で奥川を1位指名に公言している球団はないが、競合は必至。くじ引きは9連敗中だが、大役に向けて高津監督は「自信はないが、挑戦したい」と笑顔を見せた。【保坂恭子】