背水の覚悟で臨む3年目へ、飛躍のヒントを異国でつかむ。日本ハム宮台康平投手(24)が27日、みやざきフェニックスリーグの韓国ハンファ戦(生目第2)に先発し、3回2安打(1被本塁打)1失点で今季最後の実戦登板を終えた。

東大からプロ野球の世界に飛び込んで2年目を終え「危機感を感じている」。今季は1軍登板を果たすことができず、冷静に現実を受け止めている。

若手9投手が参加する米アリゾナ秋季キャンプ(30日~)のメンバーに選ばれた。現地で最先端のトレーニング法を学び、オフの自主トレに生かす。「トレーニングの仕方は投球にも関与してくると思う。そういうアメリカの知見を自分なりに解釈して、トレーニングの中に落とし込めたらいい」と見据えた。

課題は明確だ。この日は4四球を与えた。初回は2死無走者から歩かせ、3回も先頭から2者連続四球。遊ゴロ併殺打で2死三塁としたが、再び四球と自らピンチを何度も招いた。「フェニックス(リーグ)で繰り返しやってきたことはコントロールを良くしたいということ。まだ、やっぱりムダなボールも多い」。目指す場所は1軍の先発ローテーション。何が足りないのかは、理解している。補ってレベルアップするための道筋を、米国へ探しに行く。【木下大輔】