楽天のドラフト3位指名、慶大・津留崎大成投手(22)がエース則本昂に早くも弟子入り志願した。

27日に横浜市内の同大野球部合宿所で指名あいさつを受けた最速153キロ右腕。高校時代にトミー・ジョン手術を経験し、大学2年春まで投げられない期間が続いたが、その間もウエートトレーニングに励んできた。鍛え抜いた鋼の肉体に、今年2月から助監督に就任した竹内大助氏の指導で投球術が加わり、一気にブレーク。救援として春秋のリーグ戦10試合14イニングで自責0、奪三振率も10を超える。「投げられなかった時期に筋トレで蓄えてきたものが、4年生での活躍につながったと思います。『筋肉は裏切らない』ですね」と自らのモットーを笑顔で語った。

ウイニングショットは「ジャイロ回転して急にストンと変化する」カットボール。球団側も即戦力として高く評価する。今年から転身した担当の鷹野スカウトは「今年春のキャンプのブルペンで見た時から気持ちが伝わってきた。すぐ(スカウト部長の)後関さんに『この選手を追わせてください』と連絡しました」と力説。気迫を前面に出し、勝負どころで三振を奪うスタイルを含め「タイプ的には則本に似ている」とチームのエースに重ね合わせた。

津留崎にとっても、則本昂は大学時代に投球映像を見るなど憧れてきた存在。「テレビ越しでも気迫が伝わってくる。僕も身長は高くないですが、則本投手のように全身を使って投げられる投手になりたい」と対面を心待ちにした。