「常総のバレンティン」が、おかわり流で本家超えだ!

巨人ドラフト3位の常総学院・菊田拡和内野手(18)が18日、茨城・土浦市内で入団交渉を行い、契約金5000万円、年俸600万円で仮契約。背番号は60に決まった。長谷川国利スカウト部長(57)が「ヤクルトのバレンティンしか達成していないシーズン60本塁打に挑んでほしい」という期待に応えるべく、プロの1歩を踏み出す。

「60」という数字に元々縁があった。2年夏から秋にかけての不調時、同タイプである右の長距離砲の動画を見ていた。目に留まったのは西武の背番号60、中村だった。大阪桐蔭時代、手の骨折をしながら打った本塁打の動画を見て、体の力を抜いて打つヒントを得た。まねするうちに、打席に立つと力が入る癖が改善されていった。おかわり流の打撃を習得すると、3年春からは本塁打を量産。「20本は打ちました」と同校史上最多の通算58本まで一気に積み重ねた。

豪快な打撃から「常総のバレンティン」と呼ばれている。「ゆくゆくは60本を目指せるような選手になりたい」と力を込めた。大台に到達し「60」は菊田だと言わしめる。(金額は推定)【湯本勝大】