巨人岡本和真内野手(23)が新時代を築く。11日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを公開。

18年6月に第89代4番に座った若武者は、昨季5、6、7番も経験。シーズンを通して4番の座を守れなかった。新年の目標を「1年間、同じところで、同じ打順でやらないと」と設定。全試合4番スタメンとなれば、球団の日本人では松井秀喜氏以来18年ぶり。24歳シーズンでの達成は、同氏の00年26歳を抜き、球団史上最年少の記録となる。

新たな歴史を刻むべく、これ以上ない年明けを迎えた。元日の初詣は「大吉」のおみくじを引いた。「やばいかもしれません」と期待がふくらむのも無理はない。昨年12月31日。1年間のあいさつを含め、神社を訪れた際のおみくじは「小吉」だった。「1年間を表しているような感じ」と言うように、昨季は2年連続30発超えをマークするも、打率(2割6分5厘)と打点(94)は18年(打率3割9厘、100打点)を下回った。異例? の年またぎおみくじで運を奪取した。

道具も一新し、キャリアハイも更新する。この日の自主トレでは、新たな“相棒”を披露。バットをSSK社モデルに変え、スパイクはナイキ社の新モデルを試用した。年男として迎える20年。東京五輪開催のメモリアルイヤーに向けて「選ばれるということは、開幕から活躍しているということ。打率、打点、本塁打はキャリアハイを目指したい。日本一になって、貢献したなと堂々と言えるような1年にしたい」。革新的な働きで、新たな扉を開ける。【栗田尚樹】

◆全試合4番で先発した巨人の選手 過去4人(8度)が記録しており、今年の岡本が達成すれば球団10年ぶりで、日本人では松井以来になる。松井は26歳の00年に初めて4番で全試合出場したが、岡本は今年で24歳。24歳は松井を抜く球団最年少で、71年衣笠(広島)に並んでセ・リーグ最年少での達成になる。