野球に貪欲、物には無欲? ロッテの新人合同自主トレが12日、ZOZOマリンで2日目を迎え、ドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)は初日より慣れた様子でフルメニューをこなした。

「まだ2日間ですけど充実感がすごくありますし、疲労もある中でとてもいい練習ができた」と納得の表情を浮かべた。

午前中にはデータリテラシー研修で、投球の軌跡を精密に測れる機器「トラックマン」について講義を受けた。素材は超一流といえどまだ高校生。学校にそんなハイテクマシンはなく、最速163キロの剛速球も回転数を計測したことはない。「まだ使っていないし、全部理解できたわけじゃないですけど、これからそういう技術も活用しながら頑張っていきたい」と積極的に学んだ。

寮では風呂上がりに全身ストレッチを行い、午後10時には床に就く。100%状態でグラウンドに立つために余念がない。13日は練習が休み。上京したての18歳には誘惑も多いだろう。「疲れているので回復に努めようかなと。買い物? 必要なものが今ないので。あれば行くと思いますけど。ゆっくりして、あとはチームメートと何かしようかなと思います」。浮足立つことなく、第2クールに目を向けた。【鎌田良美】

○…佐々木朗がシャトルランで“激走”した。100メートル走を17秒以内で8本、小休止を挟んでさらに8本。ラスト1本で余力をつぎ込み、ぐんぐん他を引き離すと、コーチが「12(秒)、13(秒)」と読み上げる間に1着でゴールした。「負けたくないとかそういうわけじゃないですけど、最後なのでちょっと頑張りました」。訪れた1200人のファンの熱視線を集めた。