先輩、ついていきます! ロッテのドラフト1位、佐々木朗希投手(18=大船渡)が27日、沖縄・石垣島での自主トレを開始した。

これまでは新人7人での練習だったが、若い世代の先輩たちと初合流。「緊張感がある中で練習できてよかったです」と振り返った。

気が付くと、種市がそばにいた。「一緒にいたので、じゃあ走るかっていう感じ」(種市)で陸上競技場へ向かった。400メートルトラックを2周。速いペースの種市のすぐ後ろを走った。先輩の背中を一生懸命追うように。

走り終えると、腰を下ろして談笑した。「優しくしてくださって、とても頼もしかったです」。2人の足元は同じナイキ製のシューズ。ルーキー右腕は同社から用具サポートを受けることが決まったばかりで「靴の話とかもしました」と明かした。

背番号17の佐々木朗にとって種市の背番号16は、まず目指すべき背中の1つかもしれない。先輩右腕は、井口監督が「ランニングもトップを走っていた。今年に賭ける気持ちが出ていた」と評した今季のエース候補。同じ東北出身で年齢も近く、「頼れるところは頼っていきたい」という力強い存在だ。

数十分間とはいえ、限られた人数での自主トレだからこそ実現した、2人だけの時間。キャンプイン前の先乗り自主トレには、暑さや湿度に慣れるコンディション以外にも、効果がたくさんありそうだ。【金子真仁】