ヤクルト五十嵐亮太投手が「心眼投法」で調整した。下半身の動きを主体にチェックしたブルペン投球で、目をつむって約20球ほど投じた。引っかけるケースが多く、首をひねったが、視界を消して体と対話しながら投げた。「四感で投げると感覚が研ぎ澄まされる。目が開いているとごまかしてしまうので」と下半身主導で正しいリリースポイントを探った。

メジャー時代にコーチに助言を受けて試した調整法。直前に人気マスコットつば九郎がブルペンに登場し、視界にちらついたが「つば九郎がいる中でも動じずにやれないといけない」と無心。「りょうたくん めをつぶって なげてます」と書いたフリップをファンに見せてアピールする無用? の行動も気に掛けず、集中して投げ込んだ。24日の阪神とのオープン戦で初登板が予定され「ボールを持たない時のフォームが1番いいもの。シャドーのように、ゲームでできれば」と目を見開いて打者と対峙(たいじ)する。