阪神、巨人などが今秋のドラフト1位候補に挙げる近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)は、3番・三塁でフル出場したが、3打数無安打2四球だった。

9回無死走者なしでの第5打席。初球の内角低めをフルスイング。パチン! と強烈な打球音で、鋭いゴロを放ったが佐藤シフトで一塁より深めに守っていた二塁手の正面を突いた。「明日は、もっと積極的に振りにいこうかなと思います」と試合後、振り返った。

2点リードの5回2死三塁では申告敬遠された。「(申告敬遠は)何度もあります」と話すが、相手の警戒は増すばかりだ。ネット裏には阪神、巨人、中日の3球団が視察に訪れた。阪神は5人体制で密着マーク。和田豊テクニカルアドバイザーは「内、外角(厳しいコースで)警戒されている中で、我慢するところはしているし、あとはタイミングなどの問題」と、打ち気を抑えて冷静に打席に立つ姿を評価した。

近大はこれで4勝1敗で関大と並び2位に。「優勝するには(残り5試合)1戦も落とせない。チームの勝利に貢献できるように打っていきたい」と、気持ちを27日の京大との2戦目に切り替えていた。