西部ガス(福岡市)が、5度目の出場で大会初勝利を挙げた。

7回に1点を先制されるも、直後に4安打3得点で逆転。8回から2番手で登板した高椋俊平投手(24=九州国際大)が、2回無安打無失点と好投して試合を締めた。

駒大苫小牧(北海道)で04年05年と夏の甲子園を連覇に導き、ヤンキース田中将大らを育てた香田誉士史監督(49)も、大会初勝利に「超うれしいです。ナイスゲーム」と喜んだ。

12年の野球部創部に携わった田中優次相談役が9月に死去。喪章をつけて試合に臨んだ。念願だった白星を天国へ届け、指揮官は「恩返しができた。これ以上話せません」と涙を浮かべた。