現役最年長の中日福留孝介外野手(43)が1軍に昇格することが17日、決まった。2軍の春季教育リーグ阪神戦(ナゴヤ)に「3番右翼」で先発して3打数2安打2打点。ナイターの1軍オープン戦後、与田監督が「キャンプからいい状態で来ていた。ある程度仕上がったと報告を受けた。明日の練習から」と1軍合流を明言した。さらに「彼の力なら(先発、代打の)両方可能性はある。どういう守備ができるかを当然見ないといけない」と語り、開幕スタメンの可能性も示唆した。

デーゲームに出場した福留は、前回在籍した07年までの同僚で今季阪神に加入したチェンを攻略。3回は右中間に2点二塁打、五回も右前にはじき返して1軍をたぐり寄せた。試合後は「年々状態は変わる。できる中で目いっぱいやっている。(今年は)ずっと納得しながら進められている。いつ呼ばれても、一番いいパフォーマンスができている。しっかり準備していく」と充実した表情を浮かべていた。

教育リーグでは9試合に出場して15打数4安打5打点、打率2割6分7厘。8四球を選ぶなど勝負強さを見せていた。4試合で守備にも就き「何の不安もない」と言い切った。18日にバンテリンドームでの1軍練習で合流し、残り3試合となったオープン戦に向かう。14年ぶりにドラゴンズブルーのユニホームに袖を通し、根尾、滝野、岡林ら若手らと外野の定位置を競い合う。【伊東大介】