楽天の頼れるリードオフマンが、2試合連続の4号ソロを放った。辰己涼介外野手(24)が8日、メットライフドームでの西武3回戦に「1番中堅」で出場。1-0で迎えた6回。先頭の第3打席で追加点となる1発をかっ飛ばした。昨季は出場試合数を減らし不完全燃焼のシーズンを送ったが、今季は開幕から12試合連続で「1番」に座り続ける。勝負の3年目にかける男の一振りで、単独首位をキープする。

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辰己が、一直線に突き刺した。1点リードの6回先頭での打席。フルカウントからの6球目だった。プロ2年目で初先発の西武上間が投じた、真ん中高めの140キロ直球をコンパクトに振り抜いた。乾いた打球音とともに、右翼スタンドに飛び込んだ。「カウント3-1から力み過ぎたので、修正して力を抜いてスイングしました」と打席の中で修正。追加点のほしい場面での一打で結果を出した。

2戦連発となった。前日7日の西武戦。3回の3号ソロを含む、2安打3打点の活躍を見せた。4カード連続の勝ち越しとなり、チームを単独首位に押し上げた。開幕からここまで全12試合に「1番中堅」で先発起用され、チームトップタイの4本塁打。8日の試合前時点での13安打は、リーグトップの成績を残している。

1番打者として、足でも貢献する。4-0の7回2死に四球で出塁。小深田の4球目にスタートを切り、今季初盗塁をマークした。ルーキーイヤーの19年にはチーム最多の13盗塁。昨季は11盗塁で2年連続2桁盗塁を記録した。50メートル5秒7の快足で、守備範囲も広い。首脳陣からも走攻守での活躍が期待されている。

8年ぶりのリーグ制覇に、辰己のシーズンを通してのフル回転は欠かせない。

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