巨人原辰徳監督(62)が「ワンチーム采配」で3連勝を決めた。

3日ヤクルト戦以来の1軍合流を果たした巨人中島宏之内野手(38)丸佳浩外野手(32)若林晃弘内野手(27)ゼラス・ウィーラー内野手(34)のうち、丸と若林を先発で起用。丸は本職の中堅ではなく運動量を考慮して左翼に配し、2人とも途中でベンチに下げた。中島とウィーラーは出番なしに終わった。

選手のコンディションを冷静に見極めながら打った、勝利への最善の策だった。原監督は期待通りに安打を放った丸と若林に「非常に存在感はあったし良かったと思います」と賛辞を送りつつ「徐々にという形で、我々は少し考える必要があると思っています」と説明した。「隔離はしたことはないけれども、並のことではないと思う。やっぱり大変なことで、窓も開けられないような状況だったというね。いくら本人たちが大丈夫と言っても、少し手綱を引くのは必要」。復帰組の状態を考慮しながら当面の間は全員でカバーしていく考えを示した。

首位阪神が敗れたため、ゲーム差は1に縮まった。4連勝が懸かる24日の広島戦では、丸と若林はベンチスタートで、中島とウィーラーを先発で起用する方針。「みんなと同じような形でムチを入れるというのは、適切ではないと僕は判断しています」と語った。4選手のコンディションが完全に整うまで、全員の能力を生かしながら戦っていく。【浜本卓也】

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