2部優勝の明星大は、入れ替え戦の初戦を落とした。初回に先制を許すと、序盤にリードを広げられた。17被安打となり、吉田祐三監督は「よく打たれたなと。こんなに打たれたのは久々です。打ち負けた。取れるアウトをしっかり取る、無駄な進塁を与えないとずっと言ってきたが、それが出てしまった。彼ら(選手)も理解していると思うので切り替えて、明日はウチの野球ができれば」と話した。

終盤に入って、選手たちの緊張もほぐれた。1-6で迎えた7回に連打で1点を返すと、8回に2点を挙げて2点差まで追い上げた。

9回に1失点したが、その裏も2死からくらいついた。2死一塁で、1番の夏伐(なつぎり)京平外野手(4年=国士舘)が左前打でチャンスを広げたが、得点にはつながらなかった。「最初は緊張していたけど、徐々にみんなほぐれてきて、終盤に得点が入ったと思う。明日は序盤から攻めたい」と話した。

高3の時点で50メートル5秒7をマークした俊足で「今はもっと早くなっていると思います」と自信あり。独学で研究したフォームで、大学入学後は「公式戦で(盗塁)アウトになったことはない」という。「声がかかれば、NPBに行きたい」という目標もあり、注目の集まる入れ替え戦で猛アピールするつもりだ。