値千金の1打点だ。楽天横尾俊建内野手(28)が29日、DeNA2回戦(楽天生命パーク)で1点を追う7回に同点の左前適時打を放った。4月7日西武戦以降打点はなかったが、本拠地初打点をマーク。さらに試合前までのチーム代打成績が44打数2安打の打率0割4分5厘で0打点だった中、開幕して約2カ月後に「1」が積み上がった。

1打席で結果を残した。1点差の7回1死二塁でディクソンに代わり打席へ。「何とか食らいついて1点取れるようにイメージしました」と、DeNA三上の4球目スライダーを左中間に運んだ。二走岡島の生還を一塁付近で見届け、笑顔で右腕を突き上げた。好機を託した石井GM兼監督は「何とかセカンドランナーをかえしたいところでいってもらった。しっかりとかえ

す打撃ができてよかった」と評価した。

今季は開幕1軍も、4月22日に1軍登録抹消。それでも2軍戦17試合で打率2割9分3厘、3本塁打10打点の好成績を残して18日に再登録された。昇格後に金森打撃コーチから「狙いは捉える確率を上げるため」と、指1本を余らせてバットを握るアドバイスを受けて実践。コンパクトな打撃で今季3打点目を挙げた。

直近5試合は代打で出場。出場機会は限られているが「与えられた場所でやるしかないので、そこは割り切ってチームのためにどうできるかだと思います」。27日に28歳になって以降2打席目で適時打。さらに存在感を示す。【相沢孔志】

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